でも、聞いていけないような、そんなオーラをいつも隣にいる南かえでが醸し出している。

だから、誰も聞けない。

結局、誰も聞けぬまま時はすぎ、宿泊行事の班決め。

女がいるなんて、最悪以外何物でもない。

仲のいい将吾は、すぐに女を見つけた。
思わず舌打ちしてしまった。
でも、そこに夜奈が居た。

もう、何もかもどうでも良くなった。
同じ班に女がいるとか、そんなこと。

夜奈が居た。それだけで嬉しかった。

自分でも、よくキモイなって思う。