side駿斗

俺には…好きな人がいる。
女嫌いの俺に、好きな女が出来た。
信じられないことだ。

相手は夜奈葉月。

入学式の新入生挨拶に出ていた。

俺は、入学式なんて寝る気しか無かった。

「新入生代表。夜奈葉月さん。」
「はい。」

その、透き通った声で眠気が覚めたんだ。

壇上を見ると、
 
「うわぁ」
声を出さずには居られないほど美しい人がたっていた。

ああ、好きだ。

こんなにもすんなり気持ちが分かるなんて、驚いた。
そして、好きな人が出来たことにもっと驚いた。