ホテルでの打ち合わせが終わり、清水さんの用意してくれたタクシーに乗った彼女は、大手SNSアプリの“Tbutter(つぶったー)”に呟きを投稿していた。


『締切に間に合うか不安……ううん、絶対に間に合わせる! 修正の嵐じゃー!!』


 ふう、と息を吐き恋幸がスマートフォンの電源ボタンに指を置いた瞬間――小さな振動が伝い、彼女に通知をしらせる。
 画面には「つぶやきへの返信1件」と表示されており、恋幸は首を傾げながらもう一度Tbutterのアプリを開いた。


『日向ぼっ子先生なら、今回もきっと大丈夫ですよ。体調優先で頑張ってください、応援しています。』