気になりながらも、しつこく聞くのは“イイオンナ”のやることじゃない! という謎のプライドのもと、それ以上の言及を避けメロンソーダを飲む恋幸。

 そんな彼女を見る裕一郎の口元がほんの数秒間だけ緩やかな弧を描いていたことなど、彼女が気づくわけもなかった。





「今日は、あの、色々ありがとうございました……! ご馳走になっちゃってすみません……! 次お会いした時は私に払わせてください!!」