相手の立場になって考えてみれば、「あなたの前世のことが大好きだったので、今世のあなたも好きです!」だなんて、気分が悪いに決まっている。
 なんせ、暗に「あなた自身には興味がありません!」と言っているようなものなのだから。


(違う、けど……でも、そう受け止められても何も言い訳できない……)


 だからこそ、自分を映す彼の瞳が今どんな色を滲ませているのか……見るのが怖かった。


(……もう、会ってもらえなくなるのかな?)
「……なるほど、興味深い話ですね」
「……っ!?」