なぜなら、今の彼女の頭の中は「裕一郎を傷つけてしまった事に対して詫びなければならない」という使命感で満たされており、


「はっきり申し上げますと! 倉本さんと閨事(ねやごと)を……“まぐわう”夢を見てしまって……!!」


 仮にもプロのライトノベル作家でありながら、オブラートを用意するどころか言葉を選ぶ余裕すら失っていたからである。


「……まぐわう」
「はい! は……あっ、」


 驚きを通り越してひたすら反応に困り続ける裕一郎は、殺風景な表情を浮かべていた。