「気にします……! だって、エアコンの件だけじゃありません! ここに住まわせてもらっている以上、水道代に光熱費、食費、諸々ぜんぶ……! この先も倉本さんとずっとずっと一緒に居たいからこそ、こういう事はちゃんとしておきたいんです……!!」
息継ぎもせずそれだけ言い終えた恋幸が深い深呼吸を挟んでからきゅっと唇を引き結んだのに対し、裕一郎はまるで鳩が豆鉄砲を食らったかのように眼鏡の奥にある瞳を丸くして言葉を失っていた。
しばらくの間、二人を包み込む静寂。数秒の間を置いた後、彼はほんの少しだけ表情を和らげ「ふ」と小さく息を吐く。
「……本当に、貴女のそういうところが私は……」
息継ぎもせずそれだけ言い終えた恋幸が深い深呼吸を挟んでからきゅっと唇を引き結んだのに対し、裕一郎はまるで鳩が豆鉄砲を食らったかのように眼鏡の奥にある瞳を丸くして言葉を失っていた。
しばらくの間、二人を包み込む静寂。数秒の間を置いた後、彼はほんの少しだけ表情を和らげ「ふ」と小さく息を吐く。
「……本当に、貴女のそういうところが私は……」