「……倉本さんって、無自覚かもしれませんけどよーく見てると結構わかりやすいっすよね」
「……? 何がですか?」
「なんでもないっす! 邪魔者はもう消えますんでお幸せに! 明日また会社で! あと……小日向さん。倉本さんのこと、マジで頼みますよ。本気と書いて、マジで」
「は、はいっ! マジで任せてください!」
縁人と手を振って別れたあと、無言のまま2人で家路を辿る。
恋幸が盗み見た裕一郎の横顔は特に何の色も浮かべておらず、彼が今なにを思っているのか予想することは難しかった。
「……? 何がですか?」
「なんでもないっす! 邪魔者はもう消えますんでお幸せに! 明日また会社で! あと……小日向さん。倉本さんのこと、マジで頼みますよ。本気と書いて、マジで」
「は、はいっ! マジで任せてください!」
縁人と手を振って別れたあと、無言のまま2人で家路を辿る。
恋幸が盗み見た裕一郎の横顔は特に何の色も浮かべておらず、彼が今なにを思っているのか予想することは難しかった。