「えー! 超可愛い名前っすねー!!」
「え? えへ……ありがとうございます……」
「どういたしまして! で、あんたは倉本さんの“何”目当て?」
「……っ!?」
つい先程までとは一変――……顔から笑みの消え失せた縁人は、刺すような鋭い目つきで恋幸を睨み付けた。
何目当てか? オブラートに包まず言うならば、それは勿論『本人そのもの』からはじまり『苗字』と『戸籍』目当てである。けれど、そんな事を言える空気でもない。
突然のことに思わず怯んでしまった彼女を見て、縁人が再び唇を持ち上げたのと同時に、裕一郎が彼の肩を掴んで「やめなさい」と低く呟く。
「縁人、彼女は違います。傷つけるつもりなら許しませんよ」
「……本当に、信じて大丈夫な人なんすね?」
「大丈夫です」
「え? えへ……ありがとうございます……」
「どういたしまして! で、あんたは倉本さんの“何”目当て?」
「……っ!?」
つい先程までとは一変――……顔から笑みの消え失せた縁人は、刺すような鋭い目つきで恋幸を睨み付けた。
何目当てか? オブラートに包まず言うならば、それは勿論『本人そのもの』からはじまり『苗字』と『戸籍』目当てである。けれど、そんな事を言える空気でもない。
突然のことに思わず怯んでしまった彼女を見て、縁人が再び唇を持ち上げたのと同時に、裕一郎が彼の肩を掴んで「やめなさい」と低く呟く。
「縁人、彼女は違います。傷つけるつもりなら許しませんよ」
「……本当に、信じて大丈夫な人なんすね?」
「大丈夫です」