と同時に、何度も裕一郎にからかわれてばかりで「仕返ししてやりたい」という悪戯心が心の隅に顔を出す。
相手がいくら大好きな裕一郎でも『それはそれ、これはこれ』だ。
「……倉本様、失礼します」
「……!? 何を、」
腕と両足を絡ませて彼の体にしっかりと抱きつき白い首筋に顔を埋めると、裕一郎は特に抵抗しないものの困惑の声を漏らす。
そのままわざとリップ音を立てて何度かそこに口づければ、彼の低い声が「こら、やめなさい」と恋幸に静止を促した。
「どうしてですか……? 許可なく触っていい、って言ってくれたのは倉本様ですよ」
「……そうですが、」
「じゃあ、いいですよね?」
ちゅ、ちゅ、と小鳥が啄むかのように唇を移動させるたび、恋幸の腕をそっと掴んでいる裕一郎の指がピクリと反応を示す。
相手がいくら大好きな裕一郎でも『それはそれ、これはこれ』だ。
「……倉本様、失礼します」
「……!? 何を、」
腕と両足を絡ませて彼の体にしっかりと抱きつき白い首筋に顔を埋めると、裕一郎は特に抵抗しないものの困惑の声を漏らす。
そのままわざとリップ音を立てて何度かそこに口づければ、彼の低い声が「こら、やめなさい」と恋幸に静止を促した。
「どうしてですか……? 許可なく触っていい、って言ってくれたのは倉本様ですよ」
「……そうですが、」
「じゃあ、いいですよね?」
ちゅ、ちゅ、と小鳥が啄むかのように唇を移動させるたび、恋幸の腕をそっと掴んでいる裕一郎の指がピクリと反応を示す。