「ふふ、ありがとうございます。……私は雇われている立場上、悩みがあるのではないか? と裕一郎様を問い詰めるわけにはいきませんし、小日向様に代わりに詮索してほしいわけでもありません。ただ……裕一郎様を、どうかよろしくお願いします。きっと貴女なら、裕一郎様の心に寄り添ってくれる……なぜか、そんな気がするんです」


 星川の言葉に「寄り添えるよう精進します」と返しつつ、恋幸は心の中で(今世では……今度こそ、彼とずっと一緒にいる)と誓うのだった。