「愛しいあなたの命一つすら救えず、なにが『医者になりたい』だ……笑わせる……」


 幸音が亡くなった次の週――……彼は自ら命を絶った。





 以上が『彼女たち』の間に起こった全てである。

 そして、


(あの人は絶対に、和臣様の生まれ変わりだ……!!)


 この『前世』の存在が、恋幸“たち”の人生を大きく左右していくことになる。