そして、あっという間に次の日曜日がやって来る。今日は、裕一郎の家へ(飼っているウサギを見せてもらうために)お邪魔するという約束をした日だ。


「おはようございます」
「お、おはようございます! よろしくお願いします!」
「はい、こちらこそ。……では、行きましょうか」


 2人は午前11時にモチダ珈琲店で待ち合わせ、恋幸は浮かばぬ顔で裕一郎の車に乗り込む。


『別に、告白されたわけじゃないよね? それに……その人のこと、どこが好きなの?』
(……)