パソコンを利用しての通話といえば音声のみで行うのが一般的だが、千と恋幸はすでにお互いの顔を知っているため、(恋幸の原稿作業がない時期は)こうして週に1回夜にカメラ機能を使ったテレビ電話を楽しんでいる。
『へぇ~……それで、“ひなこ”は私に黙ってちゃっかりデートを楽しんでたわけか~』
「えっ!?」
ひなこ、とは千の付けた愛称で、単に『日向ぼっこ』を略しただけのものだ。裕一郎とのあれそれも、もちろん千にはすべて相談済みである。
ただし、さすがに前世関係のことは言えるわけもないので、裕一郎に惚れた理由は「一目惚れ」ということにしておいた。
『へぇ~……それで、“ひなこ”は私に黙ってちゃっかりデートを楽しんでたわけか~』
「えっ!?」
ひなこ、とは千の付けた愛称で、単に『日向ぼっこ』を略しただけのものだ。裕一郎とのあれそれも、もちろん千にはすべて相談済みである。
ただし、さすがに前世関係のことは言えるわけもないので、裕一郎に惚れた理由は「一目惚れ」ということにしておいた。