(わ、私はなんてことを考えて……すみません、すみません! でも、裕一郎……いやいや……っ!!)
骨ばった男性らしい手を不自然なほど凝視しながら、ごくりと生唾を飲む恋幸。
一方で、そんな下心に気づくはずもない裕一郎は、赤信号でブレーキを踏んでからおもむろに彼女の方を向いた。
「!?」
「……? 顔が赤いですが、大丈夫ですか? 暑かったら暖房の温度を、」
「い、いえっ! 大丈夫です気にしないでください!!」
「はあ……そうですか」
「はい、そうです!」
骨ばった男性らしい手を不自然なほど凝視しながら、ごくりと生唾を飲む恋幸。
一方で、そんな下心に気づくはずもない裕一郎は、赤信号でブレーキを踏んでからおもむろに彼女の方を向いた。
「!?」
「……? 顔が赤いですが、大丈夫ですか? 暑かったら暖房の温度を、」
「い、いえっ! 大丈夫です気にしないでください!!」
「はあ……そうですか」
「はい、そうです!」