「……っ、倉本様……! ちょっと、次のコンビニで停めてください!!」
「……急ですね」
恋幸が裕一郎の服のはしを指先でちょいと摘んで言葉を投げれば、彼は相変わらずぴくりとも変化を見せない顔でシフトレバーに片手を置き、車道沿いに建つコンビニの駐車場へ入って恋幸に言われた通り車を停め、小さなため息を吐きつつ背もたれに体を預ける。
一方で、恋幸は心の中がムカムカしてたまらなかった。
なぜなら、
「さっきの……! 私に、ふふ、不快な思いをさせたって……! どういう意味ですか……!?」
「……急ですね」
恋幸が裕一郎の服のはしを指先でちょいと摘んで言葉を投げれば、彼は相変わらずぴくりとも変化を見せない顔でシフトレバーに片手を置き、車道沿いに建つコンビニの駐車場へ入って恋幸に言われた通り車を停め、小さなため息を吐きつつ背もたれに体を預ける。
一方で、恋幸は心の中がムカムカしてたまらなかった。
なぜなら、
「さっきの……! 私に、ふふ、不快な思いをさせたって……! どういう意味ですか……!?」