第三話 王宮医師団

 王宮医師団に入団が決まったノアはずっとお世話になったヨハンの宿を後にした。

 王都へ馬車で向かう途中、医師団の制服である紺色のローブを羽織り医師団の紋章のピンで止めた。


 ***


 王宮の敷地内には、王宮の他に五つ建物がある。一つ目は南にある王宮魔法師団、二つ目は北にある王宮魔法騎士団、三つ目は東にある王宮騎士団。四つ目は、離れにある研究所。

 そして五つ目に、王宮医師団は王宮の敷地内・西にある。


「おはようございます、ノア様。お待ちしておりました」


 ノアが王宮医師団に行くと団長室に案内された。団長の話を聞き、王宮医師団の建物の中を案内してもらう。

 もう一度団長室に戻ると、団長から配属先を告げられ寮の鍵をもらうと部署の部屋に連れてかれる。
 ノアの教育係である治癒魔法士のリリーを紹介された後に仕事内容の説明や支援要請の話を聞いたりした。


 ――夕方になると、リリーの案内で食堂に向かう。食堂には王宮医師団の人ほとんどがいてご飯を食べていた。

 ノアもリリーと一緒に注文して席に座り食べた。


 食べ終わると、団長に王宮で働く男子寮に案内された。