翌日はなぜか早く目が覚めてしまった。
昨日は寝る前に幸野の声が頭に浮かんで、気になって寝つくのも遅かった。
『おれはこの世界に、池澤さんさえいればそれでいい』
その言葉を思い出し、朝から胸がドキドキする。
わたし、おかしい。
これもぜんぶあいつのせいだ。
ほんとうにムカつく。
布団から飛び起き、制服に着替える。
髪を整え、キッチンに行くと、お母さんが驚いた顔でわたしを見た。
「どうしたの、今日は。やけに早いじゃない。まだご飯できてないけど?」
わたしは「ご飯はいらない」とお母さんに言ってから、バッグを肩にかけ家を出る。
「今日は早く行くね。いってきます」
お母さんは不思議そうな顔をしたまま、「いってらっしゃい」とつぶやいた。
昨日は寝る前に幸野の声が頭に浮かんで、気になって寝つくのも遅かった。
『おれはこの世界に、池澤さんさえいればそれでいい』
その言葉を思い出し、朝から胸がドキドキする。
わたし、おかしい。
これもぜんぶあいつのせいだ。
ほんとうにムカつく。
布団から飛び起き、制服に着替える。
髪を整え、キッチンに行くと、お母さんが驚いた顔でわたしを見た。
「どうしたの、今日は。やけに早いじゃない。まだご飯できてないけど?」
わたしは「ご飯はいらない」とお母さんに言ってから、バッグを肩にかけ家を出る。
「今日は早く行くね。いってきます」
お母さんは不思議そうな顔をしたまま、「いってらっしゃい」とつぶやいた。