ー 明日も一日、俺と一緒にいないか?

ー 塾を休んで?

ー そう。

ー 何かあるの?

ー 小説にデートするシーンがあるんだよ。それの下見。なっ!付き合えよ。


昨日の夜。

先生の腕枕の元、そんな約束をしてしまった私は、人生初。

塾をさぼってしまった。


「どこへ行くんですか?」

「うん。海にでも行こうか。」

「海ですか。」

二人で朝食のお味噌汁を飲みながら、まったりとした時間。

ちなみに、このお味噌汁は具材は私が切り、味付けは先生がするという、二人の合作だ。


「なぜに海ですか?」

「この前、海に行こうかって話たろ。」

そう言えば、そんな事言ってたっけ。

「ごちそうさまでした。」

「うわっ!先生、早い!」

「芽依が遅いんだよ。遊びに行く時は、全てをスピーディーに済まさないと。」

「は〜い。」

その間に先生はもう、食器を洗っている。