すると私の額に、チュッとキスを一つ。

「女性一人抱えきれなかったら、男なんて勤まりませんよ。」

そう言って先生は、私をベッドにそっと降ろした。


「さあ、お姫様。どこに触れて欲しいですか?」

「えっ……」

途端に顔が、赤くなる。

「どこでも仰ってください。あなたが望む場所、全て気持ちよくして差し上げますよ。」

そんな言葉使いされて、気が狂う。


「どうしました?恥ずかしがらずに、仰ってください。」

「ぷっ!」

あまりにも執事キャラが似合わなくて、思わず笑ってしまった。

「何で笑う?」

「だってそう言う口調、先生には似合わないんだもん。」

私の目の前で、項垂れる先生。

もしかして本人的には、イケテると思ってたのかな。


「じゃあ、どういう口調がいいの?」

「どういうって……」

そんな飾った先生はいや。

「いつもの……先生がいい。」