後ろを見ると、先生はこっちを見ながらニヤニヤ。

「もしかして、足りなかった?」

「はあああ?」

何を言い出すんだ、この人は。


そう思っているうちに、廊下の壁に押し付けられる。

「ちょっと!」

「抵抗しちゃって、可愛いね。」

「いやいや!」

私、塾に行かなきゃいけないんだし、下着直している最中だし。

それなのに先生は、私の唇を塞いだ。


「んぁ……」

朝から濃厚なキス。

加えて直している最中の下着からは、また先生の大きな手が伸びて来て、その指先が甘い刺激を与えてくる。


「せんせぇ……」

「芽依……」


あっ、名前で呼んでくれた。

もしかして先生、Hな気分?


「芽依……今日、塾に行かないで俺の傍にいて。」

頭のてっぺんから、足のつま先まで、ドクンと心臓が大きく鳴る。

「えっ……」

迷っている私を自分に向けさせるように、先生は強く私を抱きしめた。