「うっ!!」

け、結婚できない!!

あまりの言葉に、後ろへよろめく。


「おい、大丈夫か?」

フライパンを置いた先生が、片手で私の腕をキャッチ。

「大丈夫じゃないかも~」


まだ高校生のうら若き乙女に、結婚できんなどと抜かした事を謝らせてやる~~


私はちらっと、先生を見た。

早く、謝れ!!

念を送るけれど、一向にその表情は崩れない。


「まあ、別に……俺と結婚すれば、そんなに料理頑張らんでもいいぞ。」

「えっ!?」






け、

結婚!?


その瞬間、私の頭の中でウェディングソングが流れる。


「なんだよ、嫌なのかよ。」

「いやあ?あの、その、」


もう、待ってよ。

私まだ、高校生だよ?

結婚とか言われても、頭、パニくるって。