「俺も芽依を欲しいって言ったら、その時は芽依を頂戴。」

耳元で囁かれると、首筋がゾクっとする。

「いいね。」

私が“うん”と頷くと、本日2回目の甘い世界へと突入。


「あっ、また……」

先生の熱い身体が、私の肌を襲う。

「せんせぇ……」

「なに?」

額に汗をかきながら、私を攻めている先生。

「いつも……こんなに激しく……何度も抱くの?」

「そうだよ。芽依……ちゃんと付いてきてね……」


激しい息使いが、すぐ傍で聞こえる中、胸の奥でちょっとしたジェラシーが生まれる。


「……今まで付き合った人も?」


その言葉を口にして、後悔した。

先生の動きが止まったからだ。

じっと私を見る先生。


何で そんな事言うのって感じの表情。


「ごめんなさい。」

私は自分の顔を、両手で隠した。


付き合っているわけじゃないのに。

私は先生の彼女でもないのに。




そんな事、言う資格なんてないのに。