裸のまま、目を閉じて休んでいる先生が、やけにカッコよくて。

私は先生に抱かれている時よりも、今の方が胸がキュンキュン鳴っていた。


色っぽい。

スーツを着て教壇に立っていた先生とは、また違うくらいに、乱れた髪と汗ばんだ素肌から、何とも言えない色気が漂っていた。

私、こんな人に抱かれてるんだ。


そんな事を思ったら、情事が終わったばかりだと言うのに、身体が火照って仕方がなかった。


先生……


胸の中で、切ないくらいに呼んで、私はそっと先生の汗ばんだ腕に顔をくっ付けた。

「芽依。」

ふいに名前を呼ばれて、胸がキューっと締め付けられる。

その間に、私は不覚にも先生に腕枕をされていた。


「満足した?」

私は先生の腕の中で、コクンと頷いた。

恥ずかしいのと、嬉しいのが混ざり合って、私は先生に身体を寄せ付けた。

「うわ~芽依、足絡めてくる。」


先生は寝ぼけながら、私の行動を楽しんでいるようだった。