「ううん。」

私は先生を抱き寄せた。

「先生だったら、私、後悔しないから……」

その言葉を合図に、先生と私の体が一つになる。


初めて味わう痛みと快感の中で、私は先生の真剣な顔を見た。



私の体に欲情する男の顔。

自分の欲求を、私の体に激しくぶつけてくる扇情的な眼差し。

どれも、子供だった私には、抱えきれないもので。

当然、先生の欲求が終わりを迎えた時には、どうしたらいいかわからなかった。


激しく息を切らした先生が、私の隣に横たわる。

一方の私は、大人の男性にほんの一時でも、大人の女性として扱われた時間を、ただ茫然と噛みしめていた。


どれくらい経っただろう。

隣を見ると、先生の広い背中があった。

私もゴロンと横になり、先生の背中に顔をくっ付けた。

先生の温もりが、背中から伝わってきた。


「痛くなかったか?」

てっきり寝ていると思っていた先生から、質問が飛んできた。