そして私は、見事に雑士女5人の中に入った。

「よかった。これで宮中に上がれるのね。」

母は、涙を流して喜んでいた。

「子供もいなく、家の地位を低いから、宮中への奉仕は諦めていたのに。ありがとう、はる。」

「いいえ。」

私が宮中に入る事を、ここまで喜んでくれるなんて。

母の為に、頑張らないと。


1か月後、私は雑士女として、結子様に付き添って、宮中に入った。

「あなた達の仕事は、部屋の掃除に、庭の掃除よ。頑張って。」

「はい。」

綺麗な上着とは程遠い恰好をさせられて、私達雑士女は、毎日結子様の周りを掃除した。

その中で、5人の中の一人、厚子と仲良くなった。

「今日も、結子様は帝のお渡りがあるそうよ。」

「そうなんだ。」

厚子からそんな話を聞く度に、私の胸は痛くなった。


あの美しい方は、結子様と仲が良い。

それだけで、胸が締め付けられるのだ。

「結子様、早くお子ができるといいわね。」

そう。結子様は、あの美しい人の子供を産める。