「それに皆渡くんがね、新しくできたアミューズメントパークに行きたいんだって。でも団体で楽しむ様なアトラクションが多いみたいだから行くなら大勢がいいねって話してたとこなの。皆渡くんと浅桜くんも普通に仲いいしちょうどいいじゃん」
神様と仏様のカップルだ。
「是非お願いします!」
両手を合わせて目の前の神様を拝む。
「じゃあ、年明け最初の日曜日ね。皆渡くんにはわたしから言っとくから、緋莉は浅桜くん誘ってよ」
瑞花はそう言うと、スマホを取り出して画面をタップし始めた。
わたしも「うん」と大きく頷いて返事をすると、スマホを取り出して早速メッセージを打ち始めた。
『映画行けなくなっちゃって、ほんとにごめんね』
まずは様子見も兼ねて改めて今日のお詫びを送ってみる。この返信が来たらさりげなくさっきの話を切り出してみよう。