――また、泥のように眠ってしまっていた。
薄暗い部屋で目を開けると、見覚えのある天井がそこにあった。
ふと、体を支える両手とお尻の感触がふわふわと柔らかいことに違和感を覚える。この弾力がなぜか妙に心地よく、そして新鮮に思えた。
机に突っ伏したまま眠ってしまったからか、体の節々が痛い。けれど、気分は妙にすっきりとしている。そして違和感の正体に気がついた。
――おかしい。わたしは課題をしながら眠ってしまったはずなのに、なぜ今ベッドで目覚めたのだろう。覚えていないだけで、寝ぼけながら自分でベッドに入ったのかな?