ある日突然、俺に子供ができた。四歳の男の子と女の子の双子だ。

弟の海翔(かいと)とふたりで子供たちの世話をして、ついに双子たちの母親の正体が分かった。
双子の正体は、俺と、かつて付き合っていたアイツとの間にできた正真正銘、俺の子供。
だが、めでたしめでたし……とはならなかった。

何しろ母親は海外で料理修行の真っ最中。つまり双子の世話は俺と海翔の新米パパに任されたままなのだ。

毎日の保育園の送り迎えや、仕事の合間を()っての保育園行事への参加。

相変わらず元気な子供たちにいい感じに振り回されていたら、今度は弟の海翔に恋の予感?

お相手の女性も双子を抱えたシングルマザーで、俺の周りには子供が増える一方。

けれども、その女性の心の傷は思った以上に深くて……。

俺にできることは限られているけど――みんな笑顔で食卓を囲もうよ。

かわいい双子たち。
おまえたちが大きくなったときに、パパもがんばってたんだなって心のどこかで思い出してくれたら、すげえうれしい。