明日生きていく世界で君に想いを伝える

高峰くんに「ごめん」ともう一度謝ってから、背を向けて家へと帰る。


お父さんと久しぶりに会って、驚きや嬉しさがあった反面、それ以上の憎しみでいっぱいでいてもたってもいられなかった。


正直、病気にかかって死んでしまったのも私たちを捨てた罰なんじゃないかと、そんな最低なことしか考えられなかった。


それなのに何も知らない、覚えていないお父さんは、平気で私に話しかけてきた。


許せなかった。無自覚に私を傷つけてきたお父さんが、許せなかった。





「涼花、充電器貸してくんない?」



ベッドに寝転がりながらぼーっと天井を眺めていると、沙絵お姉ちゃんがノックもせずに部屋の中に入ってきた。



「うわ、何してんの?電気もつけないで。体調でも悪いの?」


「…ううん、平気。充電器なら机の上にあるから、勝手に持っていっていいよ」



お姉ちゃんは怪訝な顔をしながら充電器を手に取ると、私の顔を覗き込んできた。