クラマって人は、ドカッと乱暴に玉座に座った。
そして足を組むと不敵な笑みを溢していた。
 その姿は、圧倒的で皇帝の風格があった。

「フフッ……私の名は、九尾・クラマ。
君は、人質だよ。キョウを呼び出すための……ね?」

「……人質!?」

「君が居ればキョウが来るだろうからね。
 コイツらは、私の居ない間に好き勝手やってくれたようだからね?
 だから奪い返しただけさ。
そしてキョウの大切なモノを奪い取る」

 えっ……!?
すると何処からか気配がした。
 キョウ様だ。キルア様、セイ様も一緒だった。

「カレン!?な、何だ……これは!?
親父……それに兄貴達まで……!?」

 キラ君も一緒に来たようだった。
ルイとシンも一緒だ。
 しかし、この状況を見て絶句していた。

「おやおや、お揃いで。久しぶりだな……キョウ」

「……随分と派手な余興よのう?クラマよ……。
どうやら、そなたの封印を開けた輩が居たらしいのう」

キョウ様は、扇子を口元に広げてクラマって人に言った。
 しかしクラマは、フフッと笑うと長いしっぽをさらに伸ばし私の身体を巻き付けてきた。

「キャアッ!?」

 またもや宙ぶらりんのように捕まってしまった。

「カレン!?おい、貴様。カレンを離しやがれ!
よくも親父達まで……」

「ダメですよ!?危ない……」

 キラ君は、取り返そうと前に出ようとした。
だが危ないと思ったルイは、必死に止めていた。
 それを見てシンは、驚いていた。