な、なんと……そこに現れたのはサンタさんだった。
まさかのサンタさんに私もキラ君も驚いてしまった。
 急いで玄関の方に向かった。

「さ、サンタさんだ!?」

「ホホッ……メリークリスマス。
良い子にプレゼントを持ってきたぞ」

 目の前に見たサンタさんは、本物だった。
赤い服に白いひげ。それに大きな袋をかついでいた。
 そして袋からプレゼントを出して私とキラ君に渡してくれた。

「わぁーサンタさんありがとう」

「あ、ありがとう……」

 私は、大興奮しながらお礼を伝えた。
キラ君は、それに戸惑っていた。
 すると遠くから見ていたシンも驚いていた。

「えっ?マジでサンタかよ!?
お前……誰だよ?」

 警戒するように言うとサンタさんは、ホホッと笑う。

「ワシは、この通りサンタじゃ。
良い子の子達にプレゼントを運んでいるところじゃ。
 では、他の良い子の子達にプレゼントを届けに行って来るとするかのう」

 サンタさんは、そう言うと袋をかつぐとスッと姿を消えてしまった。
 私とキラ君は、慌てて外に出る。
しかし、何処にもサンタさんの姿はなかった。
 嘘っ……本物のサンタさんだった!
サンタさんは、両親で居ないと思っていたけど
実際していたの!?

「本物だ……キラ君。本物のサンタさんだったよ!?」

「マジかよ……初めて見た……」

 私は、キャッキャッと飛び跳ねながら喜んだ。
キラ君は、ポカーンとしていたが。
 ルイとシンは、驚いたようにそれを見ていた。