「うん。ちょっとしたプレゼントしか用意が出来なかったけど……」

「さ、サンキュウ……」

 キラ君は、戸惑いながらも紙袋を受け取ってくれた。
中身を開けて見ていた。
 入っているのは、ノートとかだけで、喜んでくれるだろうか?
 するとキラ君は、黙っていた。
あれ?気に入らなかったのかな?

 私は、覗いてみると頬を赤くして言葉を無くしていた。
 あ、気に入らなかった訳ではなくて、照れていたんだ!?
 するとキラ君は、ポケットから何かを取り出して私に渡してきた。

 えっ……?
小さな袋だった。これを私に?

「あ、ありがとう……開けてもいい?」

 私は、お礼を言いながら聞くとコクりと頷いてきた。
急いで袋の中を開けてみる。
 すると可愛らしい苺のヘヤーゴムが2つ入っていた。
可愛いし……嬉しい。

「可愛い~ありがとう。大切につけるね」

「別に……ちょっと似合いそうだから買っただけだし」

 ぶっきらぼうな言い方をしているが、きっと一生懸命に選んだに違いない。
 キラ君は、そういう子だと私は、分かっていた。
だから余計に嬉しかった。

 シンとルイは、それを見て微笑んでいた。
するとピンポーンとインターフォンが鳴った。
 こんな遅い時間に誰だろうか?

 不思議に思ったがルイが出ていく。
私とキラ君も気になり、こっそりと覗きに行く。
 すると……意外な人物が訪ねてきた。

「さ、サンタさん!?」