それは、オムツ交換をして欲しい時だけだ。
何故かキラ君は、オムツ交換して欲しい時だけ、シンに頼りだかる。
 何故だろうか?と思ったが、たぶんシンの事を下に見ているからだろう。

 シンも文句を言いながらも、ちゃんとオムツを交換してくれるのも原因の1つだろうけど……。
 そして大体……いつもこうなる。

「あ、こら。交換している間にするな!!
俺にかかるだろーが!!」

 交換している最中にまた、おしっこをするキラ君。
そして慌てるシンを見てニヤニヤと笑っていた。
 たぶん狙ってやっているのだろう。
私は、それを見ながら苦笑いをしていた。

 何とかオムツ交換が終わるとちょこんと座るキラ君。
その姿もお人形のように可愛らしい。
 するとルイが、おやつと飲み物を持ってこちらに来た。

「随分と賑やかでしたねぇ~」

「コイツのせいで酷い目に遭った……」

 かけられたらしく服を脱ぐシンに対してルイは、苦笑いしなからテーブルにおやつを置いた。
 あ、今日は、ドーナツなのね!
私は、嬉しそうに見るとキラ君もドーナツを見ていた。

「キラ君。お姉ちゃんのところにおいで~」

 ドーナツから目線を逸らさせる。
それに抱っこしたい。
 しかしキラ君は、私をチラッと見るが、そのまま無視してルイのところにハイハイして行く。
 あ、ちょっと……何でそっちに行くの!?

「もう……何でそっちに行くの?」

「どうやら“お姉ちゃんと言うから嫌だ。
弟扱いするな”と言っていますね」

「えっ~もう。キラ君のツンデレ……」

 私は、頬を膨らませて不満をこぼした。
どうも前に増してキラ君は、ツンデレになっていた。
 でも最初は、心配していたけど今は、だいぶここの暮らしに慣れてきたようだった。