「別に……溺れられたら迷惑だから教えてやっただけだし」

「それは、お優しいことで」

 ムスッとして話すキラ君に対してシンは、まだニヤニヤと笑っていた。
 それに対してカチンと来たのかキラ君は、シンにシャワーをかけた。

「うわっ……お前何するんだ!?
俺までベタベタになるじゃねぇーかよ!」

「笑った罰だ。くそ野郎」

「だ……誰がくそ野郎だ!?」

 その態度に激怒するシン。
ちょっと、こんなところで喧嘩しないで……!?
私は、慌てて止めようとするとガラッとルイが戸を開けた。
 そしてニコッと微笑んできた。あっ……!?

「あなた達……何を遊んでいるんですか?
早くお風呂を済ませないと夕食抜きにしますよ?」

 私は、思わず無言になる……。
ルイの笑顔の圧力で私達は、慌ててお風呂を済ませた。
 小さな声でキラ君とシンは、言い合っていたけど。
夕食を済ませると食べ損ねていたプリンを食べる。
 少しならシンから貰ったけど……。

 そして食べ終わると歯磨きをして寝る準備をする。
さてと……挨拶、挨拶。
 シンにおやすみと言うと次にルイのところに。
ちなみにキラ君は、部屋を作ってもらったのだが、何故だか眠る時は、ルイと一緒だった。

「ルイ、キラ君おやすみなさい」

 私は、障子の戸を開けると2人に挨拶する。

「はい、おやすみなさい。カレン」

「……おやすみ」