ルイがため息を吐きながら言うとシンは、適当に返事していた。
 ルイが行ったのを確認するとシンは、クスッと笑う。
そして、しゅんと半べそになっている私とキラ君に自分が食べていた、プリンを一口ずつ食べさせてくれた。
 凄くなめらかで美味しい……。

「前にも似たようなことがあったよな。
さて、ルイが余計に怒らす前にお前ら、まとめて風呂に入るぞ」

「お、俺は……後でいい」

「何を言っている。こんなベタベタにしたままで、
まだ風呂に入らないとルイに叱られるぞ?
 ほらほら、行くぞ」

 そう言うと強引にお風呂である露天風呂に連れて行かれた。
 えっ?私も……!?
嫌だと言う前に強引に連行されてしまった。

 結局何故かキラ君と一緒に入ることになってしまった。
 泳ぎと違い、ちょっと恥ずかしい……。
シンは、服を着たままだが、ズボンと服の袖をまくり上げて私の頭を洗ってくれた。

「ほら、目をつぶれ。シャワーをかけるぞ」

「うぅっ……」

 シャワーで髪を洗い流してくれた。
こういうところは、面倒みがいい。
洗いながらしてもらうと私は、トリートメントをする。
 するとシンが……。

「しかしこんなに濡らしてお前ら。
湖で泳いできたのか?こんな10月に……」

「うん。キラ君に泳ぎの練習を教えてもらったの」

 私は、嬉しそうにそう答えた。
10月でも冷たくなかったよ。凄く気持ち良かった。

「へぇ~キラがねぇ~?」

 そう言いながらシンは、ニヤニヤしながらキラ君を見る。
するとキラ君は、身体を洗いながらムスッとしていた。