こちらから見て左目は、碧眼。右目は、黄色いになっている。
 前世の獣族の時もそうだったけど
鼻筋が高く、まつ毛もバサバサに長く綺麗な顔立ちをしている。
 今は、赤ちゃんだけど、外国人の子役にでもなれるほど可愛らしい。

「ただいま~キラ君。お姉ちゃんだよ~」

 私は、ニコニコしながらお姉ちゃんぶってみる。
するとはぁっ?と微妙な顔をされた……。
 えっ?ちょっと、何その顔は?

「微妙な顔をしないでよ~お姉ちゃんじゃん。今は」

「……ふっ」

 必死にそう言い返してみるが、鼻で笑われた。
ガーン!!ひ、酷い……鼻で笑うなんて!?
 ショックを受けているとシンが、やれやれとした表情をしながらこちらに来た。
 そしてドサッと乱暴に座り込んだ。

「はぁ……疲れた。買い物も楽じゃないぜ」

 ため息を吐きながら缶ビールを開けていた。
まるでおじさんみたいな光景だ。
 すると何を思ったかキラ君は、ぐるりと寝返りを打ってきた。

 すでに寝返りとハイハイが出来るようになっていた。
妖精もだが、転生者なので普通の人間の赤ちゃんと違い成長速度が異常に早い。
 キラ君は、ハイハイするとシンのところに……。

「うん?どうした……キラ?」

「……あい」

 キラ君は、シンの太ももに手を乗せた。
これは、どういうことだろうか?
 だがその意味は、すぐに理解した。
キラ君がシンに近寄る時は、大体決まっているからだ。

「お前なぁ……何でオムツ交換して欲しい時しか
俺に近寄って来ないんだよ?まったく……」