綺麗な方がいいと思う私に対して反対なことを言うキラ君に怒った。
 何で否定するのかなぁ~もう。
私は、ムスッと頬を膨らませるとシンシアさんとマリーは、クスクスと笑っていた。

「キラ君を見るとシンの小さい頃を思い出すわね。
まぁ、今も変わらないけど……」

「フフッ……そうですね。昔を思い出しますね」

 えっ?と私は、驚いた。
シンの小さい頃もそんな感じだったの?
 確かに、シンも似たようなことを言う性格だけど……。

 シンも好き嫌いがハッキリしている。
それに口も悪いから、平気で言いそうだ。
 うん?マリーさんは、シンの小さい頃を知っているの?
 あ、でも同じ世界に住んでいたら当然か。
私は、理解した上で聞いてみることにした。

「マリーさん。シンの小さい頃を知っているの?」

「はい。シンさんより年上なので」

……えっ?年上……?
 意外な回答に私は、驚いてしまった。
てっきりシンより年下だと思っていたからだ。

「マリーさんって……年いくつなの?」

「えっ……?私ですか?
今年で300歳になりますが?」

 さ、300歳!?
もっと意外な年齢に飛び上がりそうになるぐらい驚いてしまった。
 み、見えない……どう考えても。

 シンシアさんもだが、シワも1つないし。
あ、いや。人間感覚で考えたらダメだ。
 えっ……妖精からしたら30歳ぐらいになるのよ?
30歳……それでも見えないわね。

 小柄で童顔の顔立ちのせいだろうか?
シンより少し年下ぐらいだろうと思っていた。
 まさかの100歳の年の差があったなんて……。
ルイよりも上だと言うのも驚きだ。

 妖精族の年齢の区別が分からなくなってきた。
私は、動揺しているとキラ君も驚いていた。