「信じられな~い。じゃあ、勝負しょ?
私が負けたらキラ君のお願い事聞いてあげる。
でも、私が勝ったら願い事聞いてね?」
「何だよ……それ?そんなの楽勝だし」
「フフッ……さて、どうかしら?
なら勝負しましょう」
「……いいぜ。勝負してやる」
やった~勝負してくれることになった。
意外とキラ君は、負けず嫌いなのか乗せやすい。
ちょっと挑発すれば、ムキになりやすかった。
するとそれを聞いた男の子達もやりたがる。
「僕もやりたい」と言ってきた。
「あ、私もやりたい」
「私も~」
女の子達もやりたいと言ってきたので、いつの間にかクラス対抗になってしまった。
まぁクラスの皆と遊べるからいいか。
ならやろうと言うことになり外のグランドに向かった。
二つに分かれてドッチボールをした。
私とキラ君は、別々で。
思いっきりボールを投げるとキラ君にキャッチされてしまった。
次は、キラ君の番だ。
ボールを投げてきたのだが、えっ?速い……。
凄い勢いで投げられたため必死に避けた。
すると外野の子が、慌ててボールをキャッチすると投げ返してきた。
「ちょっ……キラ君。速過ぎるよ!?」
「本気でやってもいいんだよな?」
「そ、そう言ったけど……」
さすがに女の子相手に本気過ぎない?
私は、慌ててまた避けた。
しかも、集中的に狙われているような気がするし。
いやぁぁっ~と言いながら必死に逃げた。