下り坂のように一気に滑り出した。
風を切り、ジェットコースターのようなスピード感だ。
「キャアアッ~!!」
悲鳴ってより雄叫びような声をあげながら下まで行くと、勢いで葉っぱごと宙に舞い一回転する。
放り出された私とキラ君。
あ、キラ君を助けなくちゃあ!!
私は、慌てて羽根を広げて飛ぼうとしたらルイが慌ててキャッチしてくれた。
「ふぅ……危なかった。だから言ったではありませんか!?」
ルイは、呆れたようにため息を吐くか、キラ君は……。
「キャハハッ……」
いつも皮肉のような笑い方をするのに、よほど楽しかったのか声に出して笑っていた。
か、可愛い……。
初めて見る天使みたいな微笑みだった。
「キラ君が……笑っている!? 可愛い……」
「おやおや。どうやら楽しかったみたいですね」
貴重なキラ君の笑顔を見ることが出来て私は、胸がキュンキュンと高鳴った。
これは、公園を創って大正解だったと思った。
しかし元獣族の血のせいか、またまた男の子だからか、また乗りたがるキラ君だった。
それも何回も……。
とても楽しかったけど、キラ君が飽きるまで付き合ってあげたら、ぐったりとしてしまった。
もうしばらく公園は、いいやと思うのだった……。