「それならいいことを考えたぜ!」
「えっ?」
すると男の子は、すぐにあるモノを持ってきた。
木に生えている葉っぱだ!
それを滑り台の上まで飛んで持っていく。
そしてソリみたいにして滑り出した。
す、凄い。滑り台が雪山の坂みたいになった。
凄い勢いで下っていく。
最後のところで葉っぱごと宙に舞うが妖精なので飛んで上手く着地をしていた。
「すごーい。私もやりたーい!」
「僕も~」
他の子供達は、大興奮してそう言ってきた。
私もやりたい!!
あ、そうだ。『チビチビナール』を使えば小さくなれるわ。
私は、慌てて取りに戻り小さくなって遊んだ。
いざ滑ってみると勢いが凄い。
まるでジェットコースターみたいだ。
でも迫力があり、普通の滑り台より楽しかった。
順番に遊んでいると話を聞いたルイがキラ君を連れてこちらに来た。
「あ、キラ君もやろーよ。楽しいよ?」
「安全性は、大丈夫なんですか?
カレンもですが、怪我をしたら大変ですよ?」
「大丈夫だよ~空飛べるし。
キラ君は、私がしっかり掴まえて滑るから」
心配するルイだったがキラ君は、興味を持ったのか手をバタバタしていた。
どうやらやりたいらしい。
あまりにもやりたがるので、渋々だが滑らせてくれることになった。
キラ君と一緒に滑り台の上に行く。
葉っぱの上に乗る。キラ君は、私の間に座らせて固定させる。
そして勢いよく滑り出した。