「すごーい!!」
シンの説明に私は、大興奮する。
『創作』能力とは、なんて凄く便利な力だろうか。
人間なら何時間……いや、何日かかるモノを魔法で簡単に創れるのだから。
「次は、ブランコか。あの丈夫な太い木を使うか」
そう言うと別の木を形に変えさせ、それをうねうねと動く太いロープでくくりつけた。
これもあっという間にブランコになった。
それ以外にもジャングルジムも創ってもらった。
あっという間に森にあるさら地が公園になった。
「やった~公園だわ!」
私は、大はしゃぎをしながらブランコに乗った。
上下に揺らすと本物のブランコだった。
遊んでいるとシンは、親方に……。
「悪いな親方。余分な仕事を増やして」と謝った。
「なに、それぐらい朝飯前だ。
あの子か?転生者の子は」
「あぁ……。まったく世話が焼ける奴だぜ」
シンは、呆れたようにため息を吐くと私のところに来てくれた。
それを見ていた親方は、クスッと笑う。
「随分と一丁前に口を利くようになったじゃねぇか」
そんな風に呟きているのを知らずにシンにブランコをこいでもらった。
するとそれを見ていた子供の妖精達が興味津々と近づいてきた。
「すごーい。遊び場が出来たんだ!!」
「一緒に遊ぼ~」
私達は、不思議がっている妖精達に声をかけた。
そうすると子供の妖精達は、大喜びする。
遊び方を教えてあげたら1人の男の子が、滑り台に対してこう言ってきた。