この小さい三つ子は、ミー、スー、ユーだ。
準妖精で私達のお世話係なのだが、とにかく動き回るため、たまに目が回りそうになる。

「あ、ありがとう……ならお願い出来る?」

「はい、お任せ下さい」

 三つ子は、まだグルグルと回るとあっという間にワンピースを着せてくれた。
 そして髪型をポニーテールに結ってくれた。
手品なみたいに一瞬だから凄い。

 私は、お礼を言うと部屋から出た。
トイレと顔を洗うために。
 すると丁度シンが顔を洗っている最中だった。

「おう、おはよーカレン」

「シン、おはよ~」

 シンに挨拶をすると私は、隣に行く。
身長が足りないので踏み台に登った。
 同じように顔を洗った。

「そういえば昨日は、そのまま寝ちまっただろ?
なかなか起きなかったから重かったぞ」

「女の子に重いとか言わないで。もー」

  寝てしまったのは申し訳ないけど
重いと言われて思わずそんな反応をしてしまう。
 シンは、まったく気にせずにハハッと笑っていたが……。

 私は、もう……と頬を膨らませるがあっと、
あることを思い出した。
 いけない……忘れるところだったわ。

「ねぇねぇシン。ご飯前にラジオ体操しよう」

「はぁっ?ラジオ体操?」

「うん、そう。夏休みの宿題にラジオ体操があるの。
 私は、朝早くに人間界に出られないから庭でやろうと思って」