恐らく興味を持ってくれたようだ。
無関心だったキラ君が、何かに興味を持ってくれたことは嬉しかった。
 やっぱり来て良かったと改めて思った……。

 パレードの終わり私達は、帰ることに。
しかし、はしゃいだり遊び疲れたせいか眠ってしまった。
 シンに抱っこされながら帰る。
キラ君もルイに抱っこされたまま眠ってしまったようだ。

「まったく。あんなにはしゃいでいたのに
電池が切れたように眠ってしまったな」

「フフッ……本当に。でも2人共楽しそうでしたね」

 ルイは、キラ君を抱き直しながらそう言った。
キラ君は、モゾモゾと動くが、またスヤスヤと寝息を立てていた。
 それを見てルイは、優しく微笑んだ。

「カレンは、ともかく。キラは、楽しんでいたのか?
 あまり関心なさそうだったが……?」

「もちろん、楽しんでいましたよ。
 あまり言葉や態度には、出さない方みたいですが。
すぐに分かりました。きっと照れ屋さんなんですね」

「照れ屋ねぇ……」

 あんまり納得していないシンだったが
ルイは、クスッと笑っていた。
 こうして私の遊園地に行く目標は、1つ叶ったのだった……。

 夢みたいなランドで楽しんだ次の日。
目を冷ますと布団の中だった。
 どうやらいつの間にか眠ってしまい、自宅まで運ばれてしまったようだった。
 私は、起き上がると大きなあくびをした。

「まるで夢のようだったなぁ……」

楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまった。
まるでおとぎ話に紛れ込んだような不思議な感覚だ。
 モゾモゾと立ち上がると布団から出て服に着替えた。
今日は、ピンクの苺柄のワンピースにしよう。

 すると突然、障子の部分を三つ子が破いて入ってきた。
 中に入ると新幹線のようにぐるぐると私の周りを回り止まった。

「おはようございます、カレン様。
お着替えなら私達にお任せ下さいませ」