『仕方ない。じゃあ美晴は僕が迎えに行きますよ』
「えっ、ダメだよ沖田くん。門限過ぎてるし」
『僕を誰だと思っているの。抜け出すのなんて簡単だよ。それとも夜道をひとりで帰ってきたい?』
また悪いことを言う沖田くん。寮母の立場では、彼が出てくるのを許可することはできない。すでに過去一度やっちゃってるし。
「大丈夫。バスで帰るから。じゃあ、切るね」
あとは警察と土方さんたちに任せよう。私は、彼らが帰ってきた時のために、夜食を用意しておこう。
立ち上がるとき、土方さんが手を差し伸べてくれた。
「加瀬くん……無事でしょうか」
「さあな。一刻も早く探し出さなきゃならねえ」
土方さんの顔には緊迫感が漂っていた。
「バス停はすぐそこですから、行ってください」
「しかし、提灯もないのに」
「スマホが懐中電灯代わりになりますから」
ライトを光らせると、土方さんは頷いた。
「じゃあ、気をつけろよ」
「はい。土方さんも、迷子になったらすぐ電話してください」
「……俺ぁ子供かよ。まあいい。じゃあな」
「えっ、ダメだよ沖田くん。門限過ぎてるし」
『僕を誰だと思っているの。抜け出すのなんて簡単だよ。それとも夜道をひとりで帰ってきたい?』
また悪いことを言う沖田くん。寮母の立場では、彼が出てくるのを許可することはできない。すでに過去一度やっちゃってるし。
「大丈夫。バスで帰るから。じゃあ、切るね」
あとは警察と土方さんたちに任せよう。私は、彼らが帰ってきた時のために、夜食を用意しておこう。
立ち上がるとき、土方さんが手を差し伸べてくれた。
「加瀬くん……無事でしょうか」
「さあな。一刻も早く探し出さなきゃならねえ」
土方さんの顔には緊迫感が漂っていた。
「バス停はすぐそこですから、行ってください」
「しかし、提灯もないのに」
「スマホが懐中電灯代わりになりますから」
ライトを光らせると、土方さんは頷いた。
「じゃあ、気をつけろよ」
「はい。土方さんも、迷子になったらすぐ電話してください」
「……俺ぁ子供かよ。まあいい。じゃあな」