三人は幕末の思い出や、新選組メンバーのことを話しながら、作業を進める。

 私は会話の中には入れないけど、聞いているだけで楽しくなる。

 仲間っていいな。私も新選組の生まれ変わりだったらよかったのに。

 原田先生も現れて、ますます賑やかになった。土方さんも、うれしいことだろう。

 作業を終えたあと、私たちは全員で土方さんの部屋に集まった。土方さんが飾っていた浅葱色の羽織を見るなり、原田先生が興奮して「うおおお、懐かしいー!」と声を上げた。

 その後も消灯時間ギリギリまで、思い出話は弾んだ。