廊下に取り残された私は手に握られた拳銃を見つめる。まださっきの反動で右手が痺れている。私はそれを左手で握り深呼吸。

 こうなってはどうしようもない。弾を使い切っても、日が落ちても、そして先生たちに見つかっても私はもう終わりだ。だったら、今はとにかく。手の痺れはもうなくなっていた。

 私は廊下を走りだす。

 残りの弾はあと四発。