「夕鶴、お願いがあるんだ。
 夕鶴とお揃いの指輪、俺の右手薬指にはめてほしい」


 隼理くんの言葉を聞いて。
 まず自分の指輪をはめた。


 私と隼理くん、お揃いの指輪。
 そのことがすごく嬉しくて幸せで。

 そう感じながら。
 隼理くんの右手薬指に隼理くん用の指輪をはめた。


「ありがとう、夕鶴」


 隼理くんはそう言って、とても嬉しそうに右手薬指にはまった指輪をじっと見つめている。


 そんな隼理くんのことを見ていると私も嬉しく幸せになる。

 そう感じながら、私も自分の右手薬指にはまっている指輪を見つめた。


 シンプル、そして品がある。
 美しいシルバーカラー。
 とても素敵な指輪。


 隼理くんがくれた指輪。
 この指輪には隼理くんの想いがたくさん詰まっている。
 そんな指輪をすることができて、すごく幸せ。


「ありがとう、隼理くん。
 すごく気に入った。大切にするね」


 この指輪は。
 一生の宝物。


「あっ……ああ」


 少し照れている隼理くん。

 そんな隼理くんが可愛いと思った。