廊下の突当りにある大型のゴミ箱に、妹の手紙をビリビリに引き裂いて捨て、二通の便箋だけを手に持って階段を上った。
自室へと入って、勉強机に手紙を置いた。父と母、それぞれ内容が被らないように、先ほど用意した言葉を文字にして綴った。
あくまで両親にあてた手紙として。妹のことだけは、絶対に書かないように。
返事を書き終えて、続けて明日の授業の課題をやり終えていた。予習も復習もまんべんなくして、完璧に準備を整えると、もう寝る時間だった。
ベッドに寝転がりながら、今日借りた本を、第一章の部分だけ読んで、電気を消した。
周りの皆は、一階の談話室のテレビで、こっそりと持ち込んだゲームでもしているのだろう。周囲の部屋にまだ誰の気配もなかった。
寮に通う生徒は、何かの推薦で地方から来た人がほとんどだった。互いに出身地を言い合い、夢を語り合い、あっという間に仲間になった。
自室へと入って、勉強机に手紙を置いた。父と母、それぞれ内容が被らないように、先ほど用意した言葉を文字にして綴った。
あくまで両親にあてた手紙として。妹のことだけは、絶対に書かないように。
返事を書き終えて、続けて明日の授業の課題をやり終えていた。予習も復習もまんべんなくして、完璧に準備を整えると、もう寝る時間だった。
ベッドに寝転がりながら、今日借りた本を、第一章の部分だけ読んで、電気を消した。
周りの皆は、一階の談話室のテレビで、こっそりと持ち込んだゲームでもしているのだろう。周囲の部屋にまだ誰の気配もなかった。
寮に通う生徒は、何かの推薦で地方から来た人がほとんどだった。互いに出身地を言い合い、夢を語り合い、あっという間に仲間になった。