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久遠さんはなにかを掘り起こそうとしていた。


それが原因で殺されたのだとすれば、それは犯人にとって掘り起こされたら困るものに違いなかった。


「これで密室の件は片付いたね」


一旦雪の間に戻ってきた弥生が安堵したように呟いた。


「うん……。って、えぇ!?」


一度は頷いたものの目を見開いて弥生を見つめる。


弥生はあたしの声に驚いてのけぞった。


「急に大声出さないでよ。どうしたの?」


「弥生、今密室の件は片付いたって言った?」


「言ったけど?」


「密室の謎が解けたってこと?」


聞くと弥生はキョトンとした表情を浮かべる。


そして次には「えぇ!? わかってないの!?」と、驚愕の声をあげた。